黒山羊エンタティメントグループの業務日誌です。
最近、周囲がやたらと設置しているので私も「さぽている」なるものを設置してみた。感覚的にはブログペットに近いんだろうけれど、こっちの方が華があるしいいかも。看板娘、みたいに見えないこともないだろうし。
で、どうでもいいことなのだが、「ルリム」という名の元ネタを解る人が果たしているのかどうか。ついでにいうならば、現在連載中のシャドーテールズ外伝のヒロイン、クラリモンドという名前がどこから来ているのかも解る人はおそらくおるまい。ちなみに、クラリモンドのフルネームは多分クラリモンド・エーヴェルスだと思われる。
ここまで言えば、クラリモンドの方は元ネタが解るかも……
まず先に、クラリモンドの方からいくと、っていうか多分、彼女についてはブロガリの時に既にやっていた気がするんだけどまぁもう一回やっておいてもいいかも。
創元推理文庫から出ている「怪奇小説傑作集」の五巻を持っている人は、それの目次をまず開いて欲しい。そこに「蜘蛛」という小説があるはずだ、著者はH・H・エーヴェルス。
その「蜘蛛」という小説のあらすじは置いておくとして、その中にクラリモンドという名の女性が登場する。本家クラリモンドがどのような存在であるかは、置いておくとして、シャドーテールズのクラリモンドは彼女がモデルといってもいい。ファミリーネームがエーヴェルスなのは、書かなくとも解っていただけると思う。
さて、前置きはここまでにしておいて本題のルリムの方へいくとしよう。文字数制限があったため、やむを得なかったが、本来は「ルリム=シャイコース」という名前をつけたかった。以前、ブログペットにもこの名をつけていたのだが、確か、解説はしていなかったと思う。
「ルリム=シャイコース」。名前だけ聞けば、なんとも可愛らしく美少女ゲームのヒロインの名前だと言われれば信じる人も出てくるだろう。しかしながら、これはれっきとした旧支配者の名前なのである。
こんな可愛らしい名前なのだから、旧支配者とはいえきっと可愛らしいものなんだろうと、日本人は思うだろう。しかしこの「ルリム=シャイコース」、基本的にえげつない旧支配者の中でも特にえげつない部類に入る旧支配者なのである。
まず、この「ルリム=シャイコース」はあの大魔導師エイボンを生み出したヒューペルボリア大陸を滅ぼしかけた。それだけならばまだいいが、その見た目のインパクトも大きい。セイウチのような巨体を持った蛆虫であり、その目に相当する位置には穴が開いておりそこからは絶えず眼球のようにも見える赤い玉を出し続けているのである。
加え、「ルリム=シャイコース」は自分が気に入った魔術師を食糧として、己の居城に飼うのである。それでも最終的には魔導師エヴァグにより、退治されることになった。だが、この旧支配者は退きはしたものの、倒されたかどうかは定かではない。何故ならば、旧支配者には死という概念が当てはまるかどうか定かではないためだ。
ただ、この「ルリム=シャイコース」が登場する「白蛆の襲来」を収録している本が少ないため、中々お目にかかることに出来ない旧支配者である。もし、この文を読んで「ルリム=シャイコース」に興味を持ったのであれば国書刊行会の「ク・リトル・リトル神話集」に「白蛆の襲来」が収録されているので探してみて欲しい。
尚この「ク・リトル・リトル神話集」は現在、絶版であるために少し骨が折れるかもしれない。どうしても読みたいのならば、図書館で探すことをオススメする。それでも場所によっては置いてあるかどうか怪しいのだが……しかし、「白蛆の襲来」はこの「ク・リトル・リトル神話集」のみの収録である。
それにしても、看板娘にこんなえげつない旧支配者の名前を付けるとは……
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