黒山羊エンタティメントグループの業務日誌です。
シェアードワールドの方ばっかりにかまけてるのもどうかと思うので、止まっていたファンタジー小説の執筆を再開しました。
本編と外伝、どちらからやろうかと悩みましたがまずは外伝からやろうかなと。この間「官能小説用語表現辞典」(ちくま文庫)を買ったので、こっちからやるべきだろうと思いまして。とはいえ、官能小説というのは難しいものです。……いや、最初はエロ小説書くって言ってたんですが、ダイレクトな表現に面白みを感じなくなってしまって。ちょっと官能美を求めてみようかなと思ったので。
先行公開、というべきなのか蜘蛛三章の一文を少しだけここで公開。最終的には年齢制限がかかってくるだろうと思うので、ネット上には公開せずメール配信などの形をとるのではないかと。今後、シリーズで書いていくつもりなので、数が貯まれば別サイトを立ち上げるなりなんなりで、最終的にはウェブ上で公開したいなと思います。
「 クラリモンドが微笑む。そこに善意の欠片は微塵も感じられなかった。だからといって悪意も無い。本当に嬉しそうに、自分の張った巣に獲物が引っかかった女郎蜘蛛のような笑み。彼女が何を考えているのか分からず、タイスンはそこに寒気を覚えた。
彼女はベッド脇に音も無く歩み寄ると、タイスンの手を取り指を絡めた。彼女の肌はしなやかできめ細かい。クラリモンドが顔を寄せる、黒く澄んだ瞳に魅入られてタイスンは動けなかった。お互いの息がかかる距離になり、クラリモンドは目を閉じた。そこでようやくタイスンは我に返り、反射的に後ろへ下がろうとしたが、クラリモンドは両手でタイスンの頭を掴み逃がそうとはしなかった。
唇に柔らかく熱持ったものが触れた。」
この後から、本格的なタイスンVSクラリモンドの戦闘が繰り広げられることになるかと思います。にしてもやたらと表現に悩んでしまうのだが……私だけ?
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